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ほぞ組の断面観察実験

ほぞ組は、木材に出っ張り・それにあう穴をつくって組み合わせる方法。

建具ではそこに接着剤(主に白ボンド)をつけるが、そのボンドがどのように滑り込んでいるのかを見てみたい。実験の仕方を思いついて試したことがありました。

全体像

右は1 入り具合 さくっ のほぞ組。
左は2 入り具合 ぐぐっ のほぞ組。
このときはデジタルな計測器が揃えられていなかったため、数値化できてない表現。

パーツ1つをよく見てみる。

標準的なドアに使われる構造。弊社では障子の小桟などがこのように加工される。一枚ほぞ。

1 さくっという具合にささるホゾ

2つめ ぐぐっ

実は大差みられず、これを破壊してみたときも強度は同じに感じた。

ただ、この頃はぐぐっと入るくらいのほぞでやっていたが、
今では考えが変わっている。

「叩かないと入らない固さ + すこし緩めの白ボンド」
というのを基本にしている。

・知見が増えてきたこと
・それぞれの機械の調整が進み、加工精度が上がったこと
による。